話題の本『しょぼい起業で生きていく』を手に入れました。買ったのではありません。届いたのです。
これを聞いて不思議に思う人も多いでしょう。買ってないのにどうして届いたのか。もちろん私は著者の知り合いだったからとか、コネで貰ったのではありません。これは「えらいてんちょう」の策略でした。
『しょぼい起業で生きていく』を書いたのは「えらいてんちょう(えらてん)」。彼の存在を知らない人はこの名前を聞いて、なんとふざけた名前のやつなんだと思うかもしれません。しかし、「えらいてんちょう」は非常に面白い人物であることが本を読んでみるとわかります。彼の起業についての見方は非常にためになりました。
今回はこの少し怪しい「えらいてんちょう」の『しょぼい起業で生きていく』について書いていきます。地に足ついた「しょぼい起業」は、今の社会で忘れかけていた働き方です。
「えらいてんちょう」を知ったきっかけ
私が初めて「えらいてんちょう」を知ったのはYouTubeで宗教について語る動画でした。
日本では宗教について話すことはあまりないと思います。多神教である神道の精神性がある多くの日本人にとって、多くの宗教行事を雑多に取り込み、深く考えずにイベントを楽しんでいます。しかし、新興宗教が事件を起こした過去や、過激な宗教のグループテロのイメージなどから、宗教に対して良いイメージがない人が多いと思います。
そのような日本で謎が多い宗教についてYoutubeで簡単に知ることができることから、私は彼の動画を見ました。踏み込んで大丈夫かと心配してしまうような未知な宗教の内容はやはり面白いですね。
最近は幸福の科学の創始者兼総裁の長男と共演した動画を出していました。興味がある人は見てみてはどうでしょうか。
『しょぼい起業で生きていく』が届く
Twitterで「えらいてんちょう」をフォローしたのは偶然だったと思います。誰かからのRTだったのか、おすすめのユーザーで出てきたのかは覚えていません。
YouTubeで見たことのあった人物で、面白い話をしていたことを覚えていたため、何の気なしにフォローしました。
フォローして1、2週間経った頃、『しょぼい起業で生きていく』という本が発売されたということを知りました。少し興味はあったものの、すぐに本を買おうという気も起きず、時間が経ちました。
その後、Twitterでこの本が面白いという話が「えらいてんちょう」本人のRTによりよく見るようになりました。そのようなツイートをみる機会が多いと、嫌でも興味が出てきます。すでにこの時彼の手のひらで転がされていたのでしょうか。
そんな時、彼は面白いプロモーションに出ます。Amazonの欲しいものリストにこの本を入れてツイートすると、「悪い大人」が買ってプレゼントしてくれるらしいよ、と彼はツイートしました。
話題にもなり、発行部数も増える。そして、読んだ人のツイートによりさらに口コミが広がる。非常に面白い宣伝方法です。実際にこの本を読んで、他の人にも読んでもらいたいと思うような人が出てきて、さらに他の人に「悪い大人」としてプレゼントを行う。良い循環が出来てきます。
このようなことが簡単に起きたように思えますが、これは「えらいてんちょう」がこの本の内容にに自信があったから出来たことだと思います。自分が貰った本に共感、納得をして、さらに他の人にプレゼントをして、この流れが伝播していく。この好循環は本の内容が良くなくては起きなかったことでしょう。
無料で読めて、内容に納得すればお金を払うに似たような形。しかし、この流れには著者ではない他人が介在し、本の内容の保証をし、信頼感が増している。さらに本もどんどん売れていく。彼がどこまで計算してこのプロモーションをしたのかは不明ですが、感心してしまいます。
このような流れを見ていて、この本への興味が出てきて、読みたくなった人の中に私が含まれなかったはずがありせん。
私はCASTDICE TVのコバショーさんの欲しい人に先着で25名に本を贈るというツイートによって本を手に入れることが出来ました。
CASTDICE TVというYouTubeのチャンネルの動画をいくつか見たことがあった私としては、一方的ですが知っている人から貰えるというのが少し嬉しく思いました。
こんな面白いことをしている「えらいてんちょう」は一時期この本を無料公開していました。キングコングの西野さんが絵本を無料公開したのに似ていますが、「えらいてんちょう」もどんどん面白いことをしています。
『しょぼい起業で生きていく』を読んで
「しょぼい起業」ではいかに無理をせず、普段の生活だけで生きていくかという、生活最低限の起業です。
お金持ちになるための起業や、大きい事業をして、人々を幸せにする、などの起業とは一線を画します。そのため、「しょぼい起業」はリスクのほとんどない起業になります。
もともと会社で働きたいと思っていた「えらいてんちょう」は朝起きられないということから会社勤めはせず、リサクルショップを始めます。この起業は生きていくことが目的となります。
生きるための起業で重要となるのは「生活の資本化」です。普段生きていくのに必要なコストを利用して利益を生み出していくことが「しょぼい起業」の基本です。また、持っている物(資本)を溜め込まずに利用して利益を生み出す「資本の資本化」なども行うことで、普段の生活から利益を生み出します。
バイトや会社勤めとは異なった発想で利益を生み出す。この考え方があれば、大金持ちになるのは大変かもしれませんが、生きていくという目標は達成できます。
そういう意味では「しょぼい起業」は生きる上でのセイフティーネットとも考えられます。(もちろん日本には生活保護というセイフティーネットはあるので、どんな失敗しても生きていけます。)
重要なのは、会社勤めが辛い人にとっても、やりたいことをしながら生活をすることができる希望を生み出していることだと思います。
まとめ
「えらいてんちょう」の『しょぼい起業で生きていく』について書いていきました。他の起業に関する本とは一線を画す内容で、起業についてハードルが高いと思っている人でも、自分でも起業ができそうと思わせてくれる一冊でした。
この「しょぼい起業」は会社勤めが辛い人にとっての新しい道になるでしょう。こんな人生もあると教えてくれる本でした。
この本に興味が出てきた人はぜひ読んでみてください。